シーバスは1年中狙えるターゲットですが、時期ごとに釣りやすさが異なり釣り方も少し変わってきます。
事前に季節ごとの釣り方を押さえておけば初心者でも釣果が出やすく、良い時期に楽しくシーバスフィッシングをすることが可能です。
そこでこの記事では、シーバスの時期ごとの攻略法を初心者にも分かりやすく解説していきます!
春
春は産卵を終えたシーバスが体力を回復するために沖からベイトの多いショアに差してきてエサを積極的に捕食するようになります。
ベイトはハクや稚鮎、バチやエビなどの小さなものがメインになり、体力が回復しきってない個体も多いため食べやすいエサを好んで食べる傾向にあります。
なので使うルアーもベイトのサイズに合わせて小さなものを使うのが定番で、ゆっくり巻いて産卵後のシーバスにもしっかりと食わせていきます。
デイゲームで小さなベイトを食べるシーバスを狙うには小型バイブレーションが有効で、50mmほどの小さなサイズをゆっくり巻いて使います。
バイブレーションはアピール力が強いので活性の高いシーバスを釣るのにピッタリで、巻くだけで釣れるので初心者にも使いやすいルアーです。
小型のバイブレーションは一口サイズなのでシーバスも口を使いやすく、サイズ問わずシーバスがよく釣れるので数釣りにも向いています。
巻くスピードを速くし過ぎると活性の高い小型サイズばかり釣れてしまうので、産卵後のデカいシーバスを狙うならゆっくり巻くことを意識して使ってみてください。

春の河川でシーバスを狙うなら稚鮎についたシーバスを小型ミノーで狙うのもおすすめです。
シーバスは鮎が大好物なので春になると稚鮎を追って河川に入ってくるようになり、流れ込みなどを狙うとよく釣れるようになります。
使うルアーは稚鮎のサイズに合わせた5〜7センチあたりのミノーをメインに使い、カラーも鮎に近い色を使うと反応が良いです。
釣り方はルアーを流れ込みに投げて巻くだけなので難しいことはなく、シーバス初心者でも釣果を上げやすいのが特徴です。
春に河川でシーバスを狙うならまずは稚鮎パターンから試してみてください。

春にナイトゲームでシーバスを狙うならバチ抜けした時に釣るのが一番釣果に期待できます。
バチ抜けは1月頃から河川で始まり4月頃になると海でも抜けるようになりますが、春の体力を回復したいシーバスにはピッタリのエサで活発に捕食しているのでルアーで騙しやすいです。
基本的にはバチ抜け用のルアーを表層でゆっくり巻くだけなのでコツが掴みやすく、慣れてくると一晩で2桁釣果も珍しくないので優先してマスターしておきたい釣り方です。
冬から春にかけてのバチ抜けはある意味でお祭りみたいな物なので、近くにバチ抜けするポイントを見つけたら大潮・中潮の日に積極的に釣り場に通ってみてください。

梅雨
雨が続く梅雨は河川でシーバスを狙うのが定番で、濁りが入るのでシーバスの警戒心も薄まりデイゲームでも良型サイズが狙えます。
シーバスは魚の中でも警戒心が高い魚として知られており天気が良い日はなかなか釣れませんが、雨で濁りが入るとあっさり釣れることもあり梅雨は外せない季節になります。
シーバスはエサを追って海から数十キロ登った上流まではいってくるので意外と身近な場所で狙え、短時間釣行で大物とのファイトが楽しめるので最近はリバーシーバスと呼ばれ人気の釣りとなっています。
デイゲームでリバーシーバスを狙うときに定番のポイントとなっているのが流れ込みで、小魚の形に似たミノーを使ってシーバスを釣っていきます。
流れ込みは上流から小魚が流れてきやすいのでシーバスもついていることが多く、やる気もありミノーに素直に反応してくれます。
特に濁りが入っているときは好反応なので、雨の後は流れ込みをメインに狙ってみてください。

夏
夏はイワシやイナッコなどのベイトが豊富でシーバスの活性も高いベストシーズンです。
シーバスがエサを積極的に捕食しているのでルアーへの反応も良く、バイブレーションを投げておけば初心者でも簡単に釣果を上げることができます。
ベイトが岸近くまで寄ってくるので陸っぱりでもシーバスを狙いやすく、足場の良いところから安全に釣りができるのでシーバスを始める時期としても最適です。
夏の活性が高いシーバスを釣るにはバイブレーションを使うのが定番で、やる気のあるシーバスを広範囲にサーチできるので勝負が早く短時間で釣果を上げることが可能です。
投げて巻くだけでシーバスが釣れるので使い方も簡単で、ルアーの扱いに慣れていなくても問題なく釣ることができます。
夏はベイトのサイズも小さいので小型のバイブレーションを使うと反応も良く、状況がよければ連発して釣れるので多めに用意しておくのがおすすめです。
朝マズメのボイルしているシーバスを狙うならトップウォータールアーを使うのも効果的です。
トップウォーターは水面を割ってシーバスがバイトしてくるので迫力もあり、夏のシーバスを狙うなら一度は試してもらいたい釣り方です。
特にイワシが多いフィールドではシーバスがイワシを狙ってボコボコとボイルしていることも多いので、イワシが多い場所を見つけたらトップゲームでシーバスを楽しんでみてください。

秋
秋は産卵を控えたデカいシーバスを狙って釣れるハイシーズンです。
夏と比べるとベイトのサイズも大きくなるので大きめルアーを使用し、積極的にベイトを捕食する産卵前のシーバスを狙い撃ちしていきます。
釣る場所はボラやコノシロ、落ち鮎など秋定番のベイトが集まる河口付近がおすすめで、シーバスもやる気があるのでデカいルアーにも活発に反応してくれます。
秋のデイゲームでシーバスを狙うならバイブレーションを使うことが多いですが、バイブレーションのサイズも70mmから大きいものになると100mmほどのデカいサイズを使います。
ボラやコノシロは群れでいるので小さいルアーだと気づいてもらえず、存在感のある大きなルアーを使うことで多くのベイトの中から選んでもらいやすくなります。
シーバスはベイトの群れの下でエサを待ち構えていることが多いので、バイブレーションを群れの下を通すイメージで使うと攻略しやすいです。
ナイトゲームの場合は表層を泳ぐ大きめのミノーやシンペンをドリフトさせて使うのがおすすめです。
落ち鮎パターンでシーバスを狙う場合は河川下流域にある橋の明暗、コノシロパターンではコノシロの群れの近くを狙ってみてください。

冬
冬は水温が下がるのでシーバスの活性が低く、ルアーへの反応も悪いのでシーバスを釣るには厳しい季節です。
50センチを超えるシーバスは産卵のため沖に出て行ってしまうためサイズも狙いづらく、他の季節と比べると釣果がグッと下がります。
そんな活性の下がったシーバスを釣るためにはボトム狙いでルアーをゆっくり動かすのが基本で、低活性のシーバスにもなんとか口を使わせます。
ボトムを狙うのに定番のルアーは、シンキングミノーやバイブレーション、ワームなどの深いところをサーチできるルアーで、冬の深場についたシーバスを欠かさず釣ることができます。
使い方はボトムまで沈めてゆっくり巻くだけですが、場所によっては地形が複雑なところもあり釣りの難易度は高めです。
根掛かりでルアーをロストしてしまうことも多く、コストの面を考えると根掛かりのしにくいワームを使うのが一番経済的かなと思います。
ワームであれば根掛かりを気にせずに際どいところも探れるので結果的に釣果が出やすく、冬には欠かさずに持っておきたいルアーです。
食わせ能力もルアーの中では高いほうなのでやる気のない冬のシーバスでもワームを使えば攻略することが可能です。

ただ巻きでシーバスが釣れないときはバイブレーションのリフトアンドフォールでリアクションバイトを狙うのも有効です。
リフトアンドフォールはやる気のないシーバスの近くにルアーを落としてあげることで反射的に口を使わせるテクニックで、冬にシーバスを狙うなら覚えておきたいテクニックです。
基本的にはバイブレーションを跳ね上げて落としていくのを繰り返すだけですが、動きが遅いと反応しないことが多いのでキレを意識するのが重要です。
バイブレーションの中でもメタルバイブを使えばフラッシングでもアピールできるので、冬にシーバスを狙うなら欠かさずに持っておきましょう。

さいごに
季節ごとの釣り方を覚えておけば効率的にシーバスを狙えるので、これからシーバスを始める方はある程度覚えたうえで釣りをしてみてください。
最初はシーバスが釣れやすい夏や秋に釣りをすると感覚も掴みやすいので上達もはやくなるかなと思います。
シーバスは釣りの中でも難易度の高いターゲットですが、他の釣りではなかなか味わえないパワフルなファイトが魅力なので上手く攻略してエキサイティングなファイトを楽しみましょう!







